お天気が心配ですね。


先日、「べてるの家」をつくった向谷地生良さんと、イタリアの精神医療に詳しい京都大学の文化人類学者・松嶋健さんをゲストに迎えて、精神医療の今後について3時間を費やして語られた公開講演会 「精神医療の新しい形を探るー浦河べてるの家とイタリアの実例に学ぶー」 を聴きました。



感想を書きまとめることは簡単にはできない深い深いお話でした。本当の知性とはこんなに人間的であたたかいものかということを教えてくれたすばらしい講演会でした。


とても難しい内容のようにも思えたけれど、心の目を開いていれば、シンプルに人の立場になって考えることができれば、それは理解ができることのように思えました。


少しでも、わたし自身がわかったかもしれないとしたら、息子育てという体験、経験から得た「知恵」のおかげ。体験から生まれる知恵、学問の学びから獲得する知識、どちらも等しく価値がある。そういうことがわかったのも、子育てからいただいた賜物かもしれません。


「目に見えない暴力にさらされてきた精神障害をもつ人々が発する暴力は、防力なのである」と語った浦河べてるの向谷地先生の言葉が、もっとも印象を深く残しました。


そして、まだまだなにも知らないんだなと、もっともっといろいろ知りたいなあと思う、わたしです。